JAIWR NEWS
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〜No.4 2002年8月号〜

8月23日はヌエックに行こう!
平成14年度女性学・ジェンダー研究フォーラム「21世紀の男女平等・開発・平和―社会に参画する」が8月23〜25日、ヌエック(国立女性教育会館)で開催されます。

〜国際女性の地位協会ワークショップへのお誘い〜
「フェミニズム国際法学をつくる」
23日(16:00〜18:00) 音楽室

フェミニズム国際法学は、近年ようやく呱々の声をあげたばかりです。
ご一緒に、ジェンダーの視点から、国際法学をとらえてみませんか


 2001年より当協会のメンバー(山下泰子常務理事をはじめとする研究者30名)が、日本学術振興会科学研究費補助金給付研究として「フェミニズム国際法学―女性差別撤廃条約選択議定書の研究」に取り組んでいます。この研究は、当協会が進めてきたリーガルリテラシーの推進活動や日本政府による女性差別撤廃条約選択議定書批准推進運動への有効な理論的基盤を提供することが期待されます。(詳しくは『国際女性』No.15 119ページを参照)
 研究グループは、3日間の合宿研修の後、この女性学・ジェンダー研究フォーラムの機会にワークショップを開催して、これまでの研究の中間報告をいたします。学術研究の最先端では、いま何が語られているのでしょう。
 是非多くの会員のご参加をお待ちしております。


こちらも聞きのがせない!
〜パネルディスカッション〜
「社会参画 わたし流」
23日(13:30〜15:30)大ホール

政治への参画、あるいは国際活動・地域活動への参画等、さまざまな分野における 女性の社会参画の現状と課題を明らかにします。あなた自身の今後の取り組みに ついて考える機会にしてください。

パネリスト:赤松良子、池上清子、阿部裕子、寺本哲子
コーディネーター:中村 正


第6回赤松良子賞 受賞者決定!

贈呈式は11月9日、大阪ドーンセンター・スタジオにて行われる予定



さる7月23日(火)に行われた赤松良子賞選考委員会で、第6回の受賞者が、小笠原みどりさん(朝日新聞社勤務)と永田萠さん(イラストレーター)のお二人に決定しました。

小笠原みどりさんは、1999年北九州市立女性センタームーブ主催「女性差別撤廃条約名訳コンクール」に応募し、『世界中のひまわり姫へ』を出品して優秀賞を受賞されました。また、その後この作品を読み、感動した永田萠さんはイラストを描きました。それが、原作小笠原みどり・イラスト永田萠、絵本『未来をひらく女性差別撤廃条約―世界中のひまわり姫へ』としてポプラ社より出版されております。この絵本は女性差別撤廃条約の中身をメルヘンチックに表現しており、次世代を担う子どもたちにこの条約を普及させたお二人の功績は、独創的で貴重なものであるとして、満場一致で選ばれました。
★贈呈式は、11月9日(土)、大阪ドーンセンター・スタジオで行われる予定です。当日は、『世界中のひまわり姫へ』をスライドとピアノ演奏付き朗読で鑑賞していただきます。関西在住の会員の方はもちろん、ご都合のよろしい方は是非ご参加ください。 なお、詳しいお知らせは、10月にお送りいたします。


――――― 日本政府第5次報告書について ―――――
2003年6月に国連の女性差別撤廃委員会にて審議のテーブルに

★日本政府からの女性差別撤廃条約実施状況報告書―――――――――――

締約国は女性差別撤廃条約を国が批准した後、定期的に(批准直後は1年目、その後は4年毎)その国の条約の実施状況を報告書にまとめて、国連に提出しなければなりません。そして女性差別撤廃委員会がその報告書を審議し、各国にむけて「国別最終コメント」を出します。この最終コメントには、積極的に評価できる点、重要関心事項、「提案および勧告」が含まれます。
次回の日本からの報告書の審議は、2003年6月に予定されています。日本政府はすでに第4次報告書を提出済みですが、その後、男女共同参画社会基本法、ストーカー規制法、DV防止法、子ども買春・ポルノ禁止法などの新たな法律が施行されたこともあり、第4回と第5回の報告書を合わせた(コンバイン)審議となります。
内閣府男女共同参画局のHPによると、日本政府第5次報告書が、この7月25日に国連に提出される予定とのことでしたが、第5次報告書は7月31日現在、国連に提出されておらず、夏休み返上で作業中とのことでした。

★NGOカウンターレポート作成にむけて―――――――――――――――――

すでに研究企画委員会では、8月中には第5次報告書が提出されるとのことで、9月12・13日、埼玉県“With You さいたま”(埼玉県男女共同参画推進センター)において、第5次レポートの勉強会を開催する予定です。勉強会では、来年6月の国連女性差別撤廃委員会での審議にむけて、NGOレポートの作成についても検討する予定です。(この勉強会に参加したい方は、事務局までお問い合わせください。)




With Youさいたま“オープン記念で、協会主催<ワークショップ>開催


 2002年4月29日、埼玉県男女共同参画推進センター“With You さいたま” (さいたま副都心 T/048―601-3111)のオープン記念フォーラムにおいて、当協会のワークショップ「女性差別撤廃条約―世界からの風を受けて」が開催されました。ワークショップでは、浅倉むつ子さん、橋本ヒロ子さん、山下泰子さん、矢澤澄子さんによるシンポジウムが行われました。4人とも埼玉県男女共同参画審議会委員として、男女共同参画推進プラン2010の策定実施にも深く関わってきたため、一段と熱のこもったお話が展開されました。
 なお、同センターの建設に向けての具体的な動きは、1996年9月、県に「女性のための支援策検討委員会」が設置されたことに始まります。その後、センターの基本構想・基本計画、施設・情報システム等内容に至るまで一連の調査検討が重ねられ、その結果が知事に答申されて建設されました。開設以来、相談事業には特に力を入れており、電話、面接、インターネット等により、専門相談を含めて多彩に実施されています。DV防止法に関する対応拠点とされたことから、この問題への相談件数が増加しているとのことです。


国連からのレポート
〜〜〜〜世界からの風を受けて〜〜〜〜

 6月1日、豊島区立男女平等推進センターエポック10において、国際女性の地位協会2002年度総会に引き続き、毎年恒例の国連三委員会報告会「国連からのレポート〜世界からの風を受けて〜」が開催され、盛岡をはじめ遠方からの参加者を含めた90名が参加しました。

 赤松会長の挨拶の後、矢澤澄子さんの司会で、柳川恒子さんによる第三委員会、目黒依子さんによる婦人の地位委員会、山下泰子さんによる女性差別撤廃委員会の報告が各々行われました。
 柳川さんからは、冒頭に、今回の第三委員会の開催が2001年9月11日の同時多発テロ直後の10月8日〜11月30日であったことからその影響が色濃く、米国が積極的な態度を示したことなどが報告されました。また、個々の決議案に対する加盟国の態度の一覧表も資料として添付され、参加者から好評でした。
 目黒さんからは、委員会に出される資料の記載(例えば「現実を反映しない統計の問題性」)に関して、それが具体的にどういうことなのかなどの説明や、争点・問題点を巡る議長・各国間のやりとりなども報告されました。お二人共、委員会委員ならではの臨場感と誠意にあふれた報告をしてくださり、参加者たちは大いに刺激されました。
 女性差別撤廃委員会については、委員の斎賀富美子さんは、海外赴任中のため、山下さんが、斎賀さんの資料をもとに報告しました。選択議定書の各国の批准状況、女性差別撤廃委員会(CEDAW)のこれまでの20年とこれからや、第3回日本政府レポートの審議の模様などについて、また来年に控えた第4次・5次の日本政府レポートに対してNGOの働きかけをどのようにしたらよいかについても話されました。 女性差別撤廃委員会については、初心者にもわかりやすいようにと基礎的な説明を加えながらの話は、女性差別撤廃委員会や女性差別撤廃条約への理解者の裾野を広げる上で、特にこのような一般公開のたシンポジウムにおいては重要な姿勢だと、初心者のひとりである私は痛感しました。
 報告会後の懇談会では、「今日はグレードの高い会だった。」との声があちこちで聞かれました。講師の方々に心から感謝いたします。



(*_*)(^o^)(^.^)   総会・懇親会を担当して  (^.^)(^o^)(+_+)

■ 昨年から国連三委員会報告と総会を同じ日に開催することで、総会にも関心を持ってもらい、参加しやすくなるようにと同時開催を実施しています。6月1日、エポック10で行われた今年の総会出席者数は開会時24人、終わるころには30数人。新入会員のうち2人が出席し、紹介されました。赤松会長は挨拶のなかで、「当協会が国連の会議を傍聴できるNGOに登録されているところから、そのための入会も増え、会員数は安定し、また、財政的にも安定している。研究者グループによる「フェミニズム国際法学の構築」の取り組みや、一般会員による政府レポートの勉強会など、会員誰でもが参加できるような活動によって会が運営されていることはよろこばしいことです」と話されました。

■ そういえば、子どもが小学校に行っていたころ、PTA総会の日に、ある母親が、「今日は一番大事な総会だから行かなくちゃ」といっていたのを、総会の日にはいつも思い出します。すでに、議事録はお手許に届いていると思いますが、来年は是非ご出席ください。

■ 総会の後の懇親会は、となりの芸術劇場のレストランで開かれました。懇親会にも多くの会員に出席してもらおうと、関係者は頭をしぼるわけです。この飽食の時代に有り余るほどの料理はいらない、気軽に参加できるよう費用は極力安く、出席者全員を紹介し合う、全員で歌を歌うというふうに楽しい懇親会にするための工夫をします。おしゃべりがごちそうというわけです。今回は、この春、埼玉県の女性センター開館式に披露した、“ていこときょうこ”の「こんにちは赤ちゃん」というトークの一部を紹介しました。
「きょうこちゃんとこの、赤ちゃんにもお雛様かざりましたか」
「ええ。でもね、お雛様のご馳走にハマグリのお吸い物を作ろうとスーパーに買い物に行ったら、頭にきちゃった!」
「おやまあ、それはどうして?」
「ハマグリのいわれは、貝合わせのように、“女の子が,将来ピッタリとあう男性と出会えますように”なんですって」
「まあ、そうなんですか。それでどうしたの?シジミでしみじみジェンダー問題をかみしめたとか?」
「いいえ、アサリであっさり済ませました」
 これは、うけました。出前講座と称して、協会の目的である条約の普及活動のため、地方へ出向いて講演会をしていますが、楽しく学ぶ「女性差別撤廃条約」がスローガンなので、前座ではこのようなトークもいれています。脚本から実演まで会員がするのですが、経験を積んで最近は息もぴったりで、なかなかのもの(?)になりました。ついでに、トーク出演者も募集しておりますので、お申し出下さい。

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